【4日目】



二日間自分の狙ったエリアに付き合ってもらったので、今日から女性陣の目標「Coyne Crack」のあるSuperCrack Buttressエリアに行った。アプローチが2・3日目ともに大変だったので、とても楽に感じた。
岩場には朝からたくさんの人。このエリアは駐車場にトイレが完備、優しいルートから難しいルートまで良好なルートたくさんあり、アプローチ簡単とあり、とても人気のあるエリアだ。
ここでは昨年は5.9位しかリードしなかった同行者がCoyne CrackなんとTOした!すごい進歩でびっくりした。
私は手が厚めなので苦労しそう、なので隣にあった四つ星のフィンガークラック「Finger in a Rightsocket」にOSトライする。このルートは約20m、出だしから最後までフィンガーサイズが続く。コーナークラックなのだが、レストポイント以外はクラックしか使えない真向ジャム勝負ルートだった。
ただ、4日も連続で続けて登ったことのない体は、悲鳴あげ途中でテンション、なんとかTOで終わった(T_T)

SuperCrack Buttress「Unnamed」 5.9+ ☆☆ 30'
シンハンド~ハンド 体感5.9 OS

SuperCrack Buttress「Finger in a Rightsocket」 5.11+ ☆☆☆☆ 60'
フィンガー 体感5.11d TO

SuperCrack Buttress「Coyne Crack」 5.11+ ☆☆☆☆ 70'
シンハンド 体感5.10+らしい(私は登ってませんが本当か??)
※換算:1フィート = 0.3048m
【5日目】





なんだか昨日の「Finger in a Rightsocket」がとても気になる。今日も女性陣は「Coyne Crack」を登るそうだ。しめしめまたトライできる(^_^)/
アップで「Unnamed」、その後「Finger in a Rightsocket」へ!
だが核心部分でよたよたし、黄エイリアン足下で「テンション」と言ってしまった。久しぶりのフォールにドキドキした(あー怖かった)やはり連続で登ってきたので体のよれがはんぱでない。(こんな疲労感で登ったことはないよ。。。)
明日はソルトレイクに向かうので、ここでのトライは次がラスト便、レストし気合充分で登ったが、あと一手マントル返す手前で力尽きフォールした。今度は緑エイリアンで7mぐらい吹っ飛んだ。。。(緑エイリアンでこんなに落ちたの初めてだ、意外と止まるの再認識)
明日はモアブ周辺のWall Streetで、まったりクライミングしソルトレイクに戻る予定、残念だったがスペインから来てたシルビアに「がんばった、がんばった」と言われ救われた。
いつもニコニコの彼女らはクライミングを心底楽しんでいる。登れなくったって楽しければそれでよし!日本人にありがちな一つのルートに根詰めてトライはしないようだった。明るい会話に登れなかったが充実感がこみ上げてきた。
昨日は「Coyne Crack」に登らなかった仲間がトライした。そしてTO、これも驚いた。二人ともリフレッシュした体であれば次はRPできるだろう。




帰り道、時間とともに悔しさこみあげてきた。それを察した同行者が、「明日も行ってもいいよ」と言ってくれた。牛たちにも「MOW」一度がんばれよ!と言われたようだ。
だが体のよれがはんぱでない、でも登りたい。明日の朝まで返事待ってもらうことにした。
SuperCrack Buttress「Unnamed」5.9+
SuperCrack Buttress「Finger in a Rightsocket」5.11+ 2回
SuperCrack Buttress「Coyne Crack」5.11+ (私は今日も登ってません)
【6日目】





結局疲れはあるが登りたい気持ちのほうが強く、もう半日付き合ってもらうことになった。
6日連続のクライミングに体のよれは容赦なく襲ってくる。アップは最高によれよれだ。5.9で息が上がる(実はここインディアンクリークは標高1700mあり小川山なみなのです)
そして正真正銘のラストトライ、パンプが最初から襲ってくるが、登りたい気持ちが強く途中のレストポイントで何度も回復試みる。ラスト数メートルは、気持ちと裏腹に体幹のよれが顕著でぼろぼろだったが、最後のマントル返しまで終えた。あとはハンドジャムで終了。
だが行けたと思った瞬間、何と一度もなかったのに足が外れてしまった。数秒の無重力の後、足をロープに絡めたようで頭から落下、壁に頭を激突させ星が飛んだ。頭はヘルメットのおかげで多少の違和感で済んだが、なければどうなっていたことか。
結果的にRPできなかったけど、出し切ったクライミングができ満足だった。久しぶりに充実したトライだった。
最後に「Keyhole Flakes」登る。
ただフォールでもして頭に衝撃与えたくないので、TRにしてもらい最後のクライミング楽しんだ。これが高度感すごくてしかもナイスなジャムサイズ、最高のクライミングで終わることができた。
SuperCrack Buttress「Unnamed」5.9+
SuperCrack Buttress「Finger in a Rightsocket」5.11+

SuperCrack Buttress「Keyhole Flakes」5.10 ☆☆ 80'
シンハンド~フィスト 体感5.10b
【ソルトレイクへ】



いよいよ本当にINDIAN CREEKともお別れ、帰り道はソルトレイクまで300マイル(480km)のドライブ。
途中昨年登ったWall Streetにたちより、久しぶりの絶景にまたまた感動した!
帰路、飛び石でフロントガラスにひびが入るアクシデントもあったが無事走破、ソルトレイクに到着。(何があるのかわからないので保険はフルに入ってたほうがよいです)
一週間で2000km乗ったCHEVROLET EQUINOXともお別れ、何だか愛車を下取りに出すようでさみしかった。
【日本へ】










ソルトレイクで一泊し、翌日朝サンフランシスコ経由で成田までのフライト。
乗り継ぎで立ち寄ったサンフランシスコは、2011年のヨセミテ以来、懐かしい景色がよみがえった。
空港内で最後にアメリカンなハンバーガー食べたが、とってもおいしかった。ただこの後の飛行機で離陸後すぐに夕食の提供があり、あまり食べられなかったことが失敗だった。
【終わりに】


天空に届きそうなパラレルクラック、レンガ色の壁、コバルトブルーの青空、影の明暗、どこまでも続く地平線、岩の迫力や姿に圧倒されっぱなしでした。
どのルートも長くきれいなクラックが続き、クラック好きにはたまらないルート目白押しです。
そして誰にでもフレンドリーなMOABの人々、道路も生活エリアの牛たち、いろんな温かさにふれました。
クライミング自体、目標には遠く及ばなかったです。普段から毎日のようにクライミングしてなければ、海外だかっらって突然上達するわけでもないので、普段の自分がでました。短期間で成果だすのは難しかった。
登れる期間が一週間も無いので、壁に慣れた頃帰国となってしまいます。正直、もう一週間いれればもっと楽しめそれなりの成果も出せたかもしれない。だが会社員で2週間も休暇となるとそれは厳しいかな。。。
フルタイムクライマーが、海外遠征でどんどん強くなっていくのがなんとなく実感できたツアーでした。
また来年も行きたいなぁ!
【フライト】
○往路 ANA 羽田 ~ ロサンゼルス ~ ソルトレイクシティ
○復路 ANA ソルトレイクシティ ~ サンフランシスコ ~ 成田
※アメリカ国内はユナイテッドのコードシェア便
どの航空会社もソルトレイクまでの直行便はありません。(一部経由便あるが時間的には変わらなそう)
羽田発は空港までのアプローチがとても楽でいいですね。
【レンタカー】
○Alamo
CHEVROLET EQUINOX
ソルトレイクシティ ~ モアブ 240マイル
モアブ ~ インディアンクリーク 60マイル
道の作りが合理的で日本に比べとても走りやすいです。そして歩行者にはとても優しい運転です。
郊外では一般道の対面通行でも65マイル、約105kmで走行しています。
追い越し可能区間もありますが、スピードレンジは高いので、対向車が見えるとあっという間にすれ違うスピードです。無理は禁物です。
【ギヤショップ】
○GearHeads
http://www.moabgear.com/
○Pagan
http://paganclimber.com/moab/
ギアヘッドはアウトドアグッズが何でも揃ってます。水を無料でもらえます。テント泊の場合、こちらでもらう人が多いようです。
ペイガンはクライミングギアが豊富です。
どちらもクライミングシューズは、あまり種類置いてなかったです。
【トポ】
○INDIAN CREEK A CLIMBING GUIDE(Camalot Edition)
フレンズ Editionもあるようなので、キャメロットに慣れてる人は注意
○HIGH ON MOAB
モアブ周辺のクライミングトポ、「Wall Street」・「Castleton Tower」など
【モアブ周辺の観光】
アーチーズ国立公園
http://utah.com/arches-national-park
昨年行きましたが、奇跡のような岩がごろごろ、ここは一見の価値ありです。
【宿泊】
○ラスティック イン(Rustic Inn)
○リバー キャニオン ロッジ(River Canyon Lodge)2014年利用
昨年、今年ともにモーテルを利用
短期滞在ですので、クライミングに集中するため利用しました。
経費節減の場合は、現地でテント泊できます。ただ日本のキャンプ場みたいに水はありません。
【モアブでの食事】
○MoabGrill アメリカの伝統的な食事
http://themoabgrill.com/
○Szechuan Restaurant 中華
○PastaJays イタリアン
http://www.pastajays.com/pages/moabmenu.php
MOABは観光地ですので、他にもたくさんのレストランがあります。前回はメキシカン料理、カフェ、ステーキハウスなどにも行きました。他に日本でもおなじみのマクドナルド・ケンタッキー・バーガーキングなどのファーストフード店もありますが、味は同じなのですが量がはんぱでないです。
スーパーも何店かあり、昼食はいつもスーパーで買い出ししてました。
岩場が乾燥してますので、クライミング中に食べる


